R&D | 大気圧プラズマ事業サービスサイト:サンライン

SUNLINEの
プラズマ技術の研究成果

プラズマ革新

サンラインが誇るプラズマの研究開発拠点である
株式会社プラズマコンセプト東京と共同開発をおこない、
自然、社会、経済の持続可能な発展を目指して、
「ダメージフリー」なプラズマ源を開発しております。

研究結果01

低温プラズマによるナイロン繊維の高耐久撥水化技術を開発

東京工業大学と株式会社サンラインは、大気圧プラズマによるナイロン繊維の撥水化技術及び繊維の撥水性の評価方法を開発。耐久性能の高い撥水性が要望されていた釣糸をはじめとして,繊維素材分野での用途拡大が期待される。

今後はナイロン以外のポリエステル、ポリオレフィン等の一般繊維の表面改質への応用や、移動体の軽量化による省エネルギー素材として注目されている炭素繊維、アラミドなどの比強度、比弾性率の高い高性能繊維の表面改質(特に接着性改善など)への展開が期待される。
なお、本技術は中小企業庁平成24年度補正ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金の支援を受けています。

研究結果02

フッ素系樹脂製繊維の大気圧プラズマ処理技術の開発

フッ素系樹脂を連続処理する低温大気圧プラズマ技術を開発。フッ素系樹脂は耐薬品に優れた難接着性物質として様々な表面改質が試されてきました。

釣糸に使用されるフッ素系樹脂もまた加工性が低く、樹脂コーティングの剥離・加工ムラ・異種材料との接着性が課題でした。

本技術ではフッ素系樹脂の改質に特化した大気圧プラズマ処理により、様々な特性を付与することに成功しました。
本技術を応用して製造した釣糸は、バスフィッシングの本場アメリカで高い評価を得ています。
なお、本技術は中小企業庁平成26年度補正ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金の支援を受けています。

研究結果03

大気圧低温プラズマでナイロン繊維の耐水性・耐薬品性を大幅向上

東京工業大学発ベンチャー企業 株式会社プラズマコンセプト東京と株式会社サンラインは、大気圧低温プラズマを使ったナイロン繊維の耐水化・耐薬品化加工技術を共同開発いたしました。今後は、耐水化や耐薬品化を要望されている繊維素材分野での用途拡大が期待されます。

大気圧低温プラズマによって高い活性力を持つ活性種を生成することで、高速かつ連続処理でナイロン繊維を表面改質し、耐水性や耐薬品性を格段に向上させることに成功しました。釣り糸製造で培った低温プラズマ処理技術を発展させることで、ナイロン繊維を熱劣化させることなく、耐水性や耐薬品性などの表面特性を持つナイロン繊維の製造が可能となりました。

同技術による耐水性向上処理では6時間水中浸漬後の吸水率を従来の約30%に低減する事に成功しました。耐薬品性向上処理ではナイロンを溶解するギ酸(88%)や濃硫酸に5分間接触させても、繊維が溶解しませんでした。

同技術は、耐水性が要求される屋外資材や、耐薬品性が要求される自動車部材などに、当該処理を施すことで耐久性向上が期待されます。

今後はナイロン繊維以外への表面改質の応用や、移動体の軽量化による省エネルギー素材として注目されている炭素繊維、アラミドなどの比強度、比弾性率の高い高性能繊維の表面改質(特に接着性改善など)への展開が期待されます。

*代表的な特許番号(一部) 特許第5946119号/特許第6089378号/特許第6224139号/特許第4611409号
記事掲載例 日経XTECH https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/01189/

研究結果04

第13回山口県産業技術振興奨励賞 山口県知事賞受賞

2021年10月1日(金)に山口県が主催する「第13回山口県産業技術振興奨励賞」において『大気圧低温プラズマを利用した繊維製造技術の開発』が山口県知事賞を受賞しました。

同技術開発は、大気圧低温プラズマを利用することで、低温処理かつ薬品を使用しないことで、人と自然にやさしい繊維製造プロセスを実現しました。

今後は、産業資材用繊維の高機能化・環境性能向上や、繊維製造で培った大気圧低温プラズマ技術を発展させることで、殺菌・抗菌化や植物工場への応用など新興分野への展開が期待されます。

*関連リンク
https://plasma.sunline.co.jp/news/481/
https://plasma.sunline.co.jp/news/492/
https://plasma.sunline.co.jp/news/569/

山口県産業技術振興奨励賞 山口県知事賞受賞