2021.08.23
紙のプラズマ処理事例
日本では1年間に1人あたり約200kgを消費しています。(2018年時点)
わたしたちの身の回りには紙がありふれ、生活に欠かせないものとなっております。
環境への配慮からプラスチック製品の代替として注目され、紙製品の耐久性や機能性が課題とされています。
サンラインの大気圧プラズマは「低温」かつ「ダメージフリー」なので、紙にも照射することができます。
紙に直接プラズマを照射しても、焦げたり燃え出したりしません。
▼写真.和紙で作った折り鶴をプラズマ処理する様子
サンラインの大気圧プラズマは、あらゆるガスをプラズマ化することができる「マルチガス」なので
プラズマの活性種(ラジカル類)を、それぞれの処理に最適化することができます。
このような「マルチガス」の技術によって、様々な種類の紙に最適なプラズマ処理をご提案することができます。
▼写真.ガス種の違いによる処理の様子
▼写真.コピー用紙のプラズマ処理例
▼写真.段ボールのプラズマ処理例
▼写真.ユポ紙のプラズマ処理例
紙に大気圧プラズマを照射すると、表面の濡れ性が変化させることができます。
表面の濡れ性が高くなり「親水化」すると、例えば、速やかにインクが馴染みやすくなります。
印刷の品質が向上し、印刷に使用するインク量を減らすことが期待できます。
▼写真.プラズマ処理による紙の親水化例(左:プラズマ処理、右:未処理)
剥離紙や防水加工紙の表面は、プラスチックフィルムでラミネート加工されています。
このような表面加工を施すことで、糊が剥がれ易かったり、水が染み込みにくくなったりします。
このような加工表面にプラズマを照射すると、表面のフィルムを親水化したり、油脂分を分解して除去したりすることができます。
例えば、水系インクでも馴染み易くなって、印刷の品質が向上します。
大気圧プラズマは、印刷の品質を向上したり、印刷しにくい物質の表面を印刷し易くしたりすることができます。
▼写真.シール剥離紙(フィルムラミネート紙)の親水化例
▼写真.紙コップ(底)のプラズマ処理例
表面加工を施すことで、 プラズマの処理方法を工夫すれば、必要な部分だけを処理することも可能です。
例えば、ラミネート加工された紙箱の組立で、接着箇所のみ大気圧プラズマ処理することで
製品に必要なラミネート加工部分を残したまま、接着性を大きく向上することが期待できます。
▼動画.紙の大気圧プラズマ処理例
弊社では、紙製品の大気圧プラズマ処理についてのご相談を承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。