2021.06.25
金属メッシュの親水化
大気圧プラズマは、従来の溶剤や活性剤では除去できなかった「金属表面の油脂成分」を高速で分解・除去する事が可能です。
また、金属表面そのものを親水化することが期待できます。
金属メッシュは、特に目開きの細かい精密なメッシュであるほど、水は浸透しにくくなります。
金属メッシュの表面に水を垂らすと、球状の水滴となって浸透しません。
これは、製造時の機械油や保管時の空気中の油分が付着し、金属メッシュを構成する金属線1本1本の表面が、疎水化していることが原因です。
金属メッシュに大気圧プラズマを照射すると、精密なメッシュの微細な隙間に入り込んで、表面の微量の油を速やかに分解し、親水化することができます。
大気圧プラズマを用いて親水化した金属メッシュは、最小限の圧力で、速やかに液体を通過させることが期待できます。
▼動画.金属メッシュの親水化
この動画では、金属メッシュの表面をプラズマ処理し、水滴が速やかに染み込む様子をご紹介します。
動画では、ステンレス製のメッシュ(前半:目開き0.06mm × 5枚積層, 後半:目開き0.06mm × 1枚)を、実験室の開放された空間で大気圧プラズマ処理しています。
従来の真空プラズマや、有機溶剤や界面活性剤を用いた洗浄工程に比べ、手軽に処理できることが特長です。
電気とガスさえあれば、いつでもどこでも処理できます。
プラズマライズは、よりよい未来を提案します。